緊急告知ラジオ(防災ラジオ)

緊急告知ラジオ
緊急告知FMラジオ(こくっち)

緊急告知FMラジオのパイオニア 


1995年 阪神・淡路大震災 (震度7)

2004年 中越地震 (震度7)

2006年 緊急告知FMラジオ(こくっち)誕生


(株式会社エフエムくらしき・株式会社倉敷ケーブルテレビ・URO電子工業株式会社・兼藤産業株式会社の4社により企画、開発)    


『屋外拡声器では雨風の音で、何を言っているのかわからない』『コミュニティFM局(※1)で何か貢献出来ないか』

そんな思いの中、自治体とコミュニティFM局が連携して、災害時 緊急時には自動起動で放送を流すことが出来るという全国で初めての画期的なシステムが、「緊急告知FMラジオ」として誕生しました。緊急時、自動的に起動して放送を受信するという斬新なシステムだったため、当時、テレビやニュースでも大きく取り上げられました。


防災行政無線を補完することが出来ることや、J-ALERTと連動させることが出来ることから、財政的にデジタル防災無線への移行が進まない自治体への代替伝達手段として注目を集めるようになり、次第に内閣府や総務省からも評価を頂くようになりました。


自動起動ラジオ含め、コミュニティ放送局の更なる活用を図るため、2019年現在 総務省では地方財政措置 

(※2)を講じています。


その後も 屋外拡声器連動、校内放送連動、J-ALERT連動、グループ起動と用途が拡大し、自治体 コミュニティFM局だけでなく、ケーブルテレビ局(有線での告知)、マンション(棟内での告知端末として)での事例と、全国に広がっています。

 倉敷での愛称は「こくっち」

岡山県倉敷市では「こくっち」の愛称で親しまれています。(「緊急告知FMラジオ」の愛称を公募) 2007年「第11回 防災まちづくり大賞 消防長官賞」受賞

緊急告知ラジオの特徴

① 平常時はラジオとして、緊急時は自動起動して緊急放送を受信する告知端末としてお使いになれます。

② バッテリー(電池)を内蔵しておりますので停電時でも受信が可能です。
  停電時には照明が自動的に点灯し、暗闇での行動の安全を確保します。

③ システムの構築によっては、J-ALERT・緊急地震速報・防災無線などの放送と連動させ、          
自治体からFM放送への割り込み放送が可能です。


➃ 防災行政無線戸別受信機よりも安価なため、予算を抑えて防災無線を補完するシステムとして運用頂くことが    
出来ます。


⑤ とてもシンプルなシステムのため早期にしかも少ない台数から運用を開始することができます。

⑥ ロッドアンテナ(空中波)での受信の他、CATVなど有線でもご使用頂けます。

⑦ KCTシリーズ(1波受信タイプ)と、KCTWシリーズ(AM/FM 計6局受信タイプ)があり、用途によって選択   
いただけます。


⑧ 高齢者やお子様にも扱いやすい周波数プリセット方式を採用し操作ボタンを極力減らしたシンプル設計です。

⑨ 安心の充電池仕様です。(乾電池仕様モデルもご用意できます。)

⑩ 設定により、大音量での緊急放送の他、中音量での一般放送や地区ごとに起動させるグループ起動放送も行うこ   とが出来ます。

エフエムくらしきが防災のために作った「自動起動ラジオ」 ▶ 倉敷とことこHP内
こくっち紹介 ▶ エフエムくらしきHP内

緊急告知FMラジオ KCTシリーズ

FM 1局受信タイプ

 ■ FM 1局受信タイプ 

緊急告知ラジオは元々、機器の操作に慣れていないご高齢の方や、災害弱者と呼ばれる方向けに企画設計されました。

どなたでも使いやすいもの、操作が簡単なものを目指し、基本操作はボリューム(電源)のON/OFFだけにし、内蔵電池も交換を忘れても一定時間は使用出来るように、充電池仕様としました。

本来は「FM告知端末」と呼ばれるものかもしれませんが、あえて「ラジオ」という言葉を使って高齢の方にも親しみやすいものとし「緊急告知FMラジオ」と命名しました。

緊急告知防災ラジオ KCTWシリーズ

AM・FM6局受信タイプ

 ■ AM・FM6局受信タイプ

初号機から数えて3年、2009年に自治体からの要望もあり、AM・FM 計6局が受信できるKCTWシリーズを送り出しました。

電波出力が弱いコミュニティFM局と連携することが多いこのシステムでは、ラジオの設置場所が大変重要になりますので、出来れば告知放送専用の1局受信ラジオ(KCTシリーズ)のほうが望ましいのではという思いもありましたが、NHKや他の局も聴きたいという住民からのご要望を形にしました。

ここでもご高齢の方に配慮するため、チューニング式ではなくプリセット式とし、ボタンで選局出来るようにしました。 また選局名の文字も大きくしました。

仕 様(KCTシリーズ・KCTWシリーズ)

受信周波数範囲
FM 76.1MHz - 108.0MHz  AM 531KHz - 1710KHz 
※ KCTシリーズはFMのみ受信
受信チャンネル数
【KCT】 FM 1局  【KCTW】AM・FM  計6局
信感度
音声感度 9dBμV、  起動感度 13dBμV以下
ケーブル入力
F形コネクタ
アンテナ
長さ80cm伸縮ロッドアンテナ
オーディオ出力
8Ω,600mW以上(mono)
消費電流 (電池のみで動作時)
待機時 20mA以下(電源SW OFF) 緊急起動時 約220mA(最大音量)
照明オン時 上記数値に+10mA
充  電
単三型ニッケル水素電池×3本、 DC9Vアダプター
サイズ
【KCT】 160mm(W)×113mm(H)×53mm(D)
KCTW】170mm(W)×126mm(H)×58mm(D) 
重  量
【KCT】 485g(電池含む)KCTW】510g(電池含む)
電  源
単三型ニッケル水素電池×3本、 ACアダプター (DC9V)
使用温度範囲
0℃~40℃
パンフレットDownload▶ こくっちパンフレット

※1 コミュニティFMとは

正式名称はコミュニティ放送です。FM放送のひとつですが、県域放送とは違い放送エリアが限定された(市町村)、地域密着型(ローカル)の放送局です。地域のための放送局と位置づけられているため、災害時には避難情報、生活情報、支援情報など、より地域住民に寄り添った放送を流すことができます。

1995年の阪神・淡路大震災を機にコミュニティ放送が注目されるようになり、2019年現在では全国に300局以上のコミュニティFMがあります。

エフエムくらしきもコミュニティFM局のひとつです。

※2 総務省 地方財政措置について (緊急防災・減災事業債)(令和7年度まで延長)

一部条件を満たすことで、自動起動ラジオの整備についても対象となります。(2019年4月現在)

▼参考資料(総務省資料より引用)

簡易型緊急告知FM端末 ピラキャット  ※生産終了しております。

ピラキャット

■  緊急地震速報 + 緊急告知放送 

ケーブルテレビ事業者様(有線設備)向けに開発された簡易型告知端末です。大きな震動にも倒れないどっしりとしたデザインが特徴。利用者側で操作する個所は一切ありません。スピーカーのみを搭載したシンプル設計の簡易版緊急告知端末です ※CATV(有線)専用。

【 用 途 】緊急告知放送の端末として・緊急地震速報の端末として

連動できないシステムもあります)

特 徴

① 雨・風に影響されず、屋内で
  緊急告知放送を聞くことができます

② 
センターは音源とFM変調器だけでOK。
  システム構成が極めて簡単です。

③ 放送が受信されると自動的に
  大音量告知がまりす。

➃ 緊急地震速報その他の
  避難情報なども放送可能です。

⑤ 緊急地震速報の演算装置は、
  音声が出力される物であれば
  メーカーは問いません。

パンフレットDownload ピラキャット

仕 様

受信周波数範囲
70.0MHz - 90.0MHzの1波
受信チャンネル数 
上記周波数範囲の一周波数
変調方式
FM変調(モノラル)
受信入力レベル
45dBμV~80dBμV
オーディオ出力
8Ω,200mW以上(mono)
ケーブル入力
F端子
消費電力
ACアダプター
通常モード時 約1w
緊急モード時 約3w
サイズ
100mm (W) × 100mm (D) × 60mm (H)
重 量
160g
使用温度範囲
0℃~40℃
起動方式
RF,音声スケルチ方式
LED表示
"緊急" 表示LED(赤色)
"電源" 表示LED(緑色)

ケーブルラジオ  ※生産終了しております。

ケーブルラジオ

ケーブルテレビを緊急情報伝達に積極活用 


ケーブルの確実性、有効性に改めて着目しました。

  • ケーブルテレビ受信専用の防災ラジオです。
  • ラジオの電源スイッチがOFFでもRF信号と音声信号を検出して自動的に起動します。
  • 一般の放送を聞いていても告知放送に自動的に切り替わります。
  • 告知放送はラジオのボリュームとは関係なく設定音量でなります。
  • 告知放送用のFM波は2波設定できます。(切り替え式)
  • 告知放送の他に5局の放送を聞くことができます(FM波)(プリセット)
  • 停電時は内蔵充電電池へ給電が切り替わります。
  • 平常時も非常時も扱いが簡単なシンプル設計です。
パンフレットDownload▶ ケーブルラジオ

緊急告知ラジオ納入自治体数

緊急告知ラジオ納入自治体数
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稚内市事例
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